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ママチャリで行こうぜ

ガテン系弁護士の戦いの記録

キャストに対して渡した金品は取り戻せるのか


 どうも、黒川博行の疫病神シリーズが好きすぎて、夜中にむくりと起きては何度も読み返してしまう40歳目前の僕です。
 どの作品も最高に面白いのですが、一番好きなのは『国境』ですかね。
 作品を通じての緊張感が半端ないのですが、最後のシーンでにやりとさせられてしまいます。

 さて、本日はキャバクラや風俗店で入れ込んだキャストからお金を取り戻すことはできるのかという話をしたいと思います。

 キャバクラや風俗店に通い、特定のキャストに対して金品を渡したのだがこれは取り戻せないかというご相談をお受けすることがあります。
 渡したお金や物品の金額については大小様々なのですが、大きいものになると数千万円というケースもありました。
 それが意外と短期間の間に渡しているので、度肝を抜かれた覚えがあります。

 さて、こういったキャストに渡したお金等を取り戻すことはできるのかという質問の回答について、結論から申し上げますと、難しいということになります。

 既に別の記事でも何度か触れているところですが、貸したのではなくあげたのであれば、贈与契約に該当するため、原則として返してくださいと言うことはできません。
 渡してしまったら基本諦めざるを得ないということです。
 なお、渡す前であれば、何かをあげるという約束をしていたとしても、それを約束どおりあげなければならないということにはなりません。
 
 逆にキャストの方から、もらったと思っていたのに、貸したものだと言われ返還を請求されているというご相談をお受けすることもあります。
 これについての回答は、貸したというのであれば証明してくださいと相手に伝えるようにということになります。
 貸したと主張する側が、貸した事実(返す義務を負うということ)を証明しなければならないため、お金等を受け取った側としては、貸したって言うならば証明してくれという話をすれば足りるのです。
 そのうえで、こちらはもらったという認識なのだが、貸したというのであれば、認識の違いがある、どうしても主張を貫きたかったら訴訟をやってくれと伝えることになるでしょう。
 何ら証拠がないという状況であれば、貸したと主張した側もあえてコストをかけ、リスクを負ってまで訴訟をしてくることはないでしょう。

 以上が法的な観点からの回答になるかと思います。

 ただ、疑似恋愛(全てが「疑似」とは言いませんが)が絡む世界となると、上記のような法的理屈からの単純な考えだけでは収まらないトラブルも多く存在します。

 例えば、お客さん側は感情的になっているケースもあることから、勝ち負けではなく、ぎゃふんと言わせたいというスタンスから、あえて訴訟を提起する方もいます。
 場合によっては訴権の濫用などと言われかねない行為ではありますが、そんな理屈には耳を貸さず、突っ込んでいこうとする方がいるのです。
 また、様々な迷惑行為を繰り返しながら揺さぶりをかけ、自分の信じるところ(間違っていたとしても)を貫こうとする方もいます。

 営業活動としてどうしても相手方の好意を利用するところはあるでしょう。
 ですが、行き過ぎた営業活動を行えば、時に予想だにしないトラブルに巻き込まれる可能性があるのです。
 
 所属するお店との関係で問題がないのであれば(奨励している店はないかと思いますが)、お客さんからプレゼント等を受け取ることに問題はありません。
 ですが、そのプレゼントの背景には、時として「対価」を求める気持ちも存在しているのです。
 受け取ることで受け入れてもらっているという印象を与えることもあるでしょう。
 金品を受け取る際には、少し慎重になったほうが良いかもしれませんね。

 他方、キャストに対して金品を渡す側としては、好意から無理のない範囲で何かをあげるのであれば良いのですが、身の丈を超えて、過大な負担を負ってまで何かをあげるということは止められたほうが良いかと思います。
 全てのケースでとは申し上げませんが、金品で彼女たちの心を買うことは難しいでしょうから。

  1. 2018/08/07(火) 22:21:28|
  2. 繁華街でのトラブル
  3. | コメント:0

池袋でのぼったくり被害


 どうも、弊所のとある弁護士の声が安倍総理の声に似ており、安倍政権の一員になった気になって、日々重責を感じている40歳目前の僕です。
 政治家というお仕事、よほどの覚悟ができないと出来ないと思うんですよね。
 少なくとも僕には選挙のたびにいい顔をして駆けずり回るなんてマネはできません。

 さて、本日は路上でのぼったくり被害について話をしたいと思います。

 夜に繁華街を歩いていると、客引きのお兄さんが声をかけてきますよね。
 居酒屋やカラオケの客引きもありますが、繁華街の夜となると圧倒的に多いのが、キャバクラや風俗店の客引きですね。
 
 この風俗店の客引きについていって、とんでもないぼったくりに遭ったという相談を以前受けました。
 
 従来のぼったくりとなると、お店に連れていかれて、ビールを何杯か飲んだだけなのに数十万円の請求をされたり、気がついたら眠っていて身ぐるみを剥がされていたりといったケースでした。
 
 ご相談いただいたケースでは、お店に勧誘するタイプのものではなく、女性を紹介するというタイプのぼったくりだったとのことです。

 舞台は池袋の北口になります。
 遅い時間に酔って歩いていると、軽い感じの男性に声を掛けられたそうです。
 内容は「女の子いますよ」というスタンダードな声掛けだったようなのですが、相談者の方の興味を引いたのが「AV女優を紹介しますよ」という言葉だったとか。

 素面であれば、そのような話も素通りするところでしたとのことですが(本当か?)、その日は酔っていたこともあり、いくらになるのかを確認したそうです。
 そうしたら3~4万円という費用だったので、無理のない金額であったことから、その客引きに支払ったとのことでした。

 その後、ホテルへ行くよう指示をされ、部屋で待っていると、今度は別の男が来たとのことでした。
 その男曰く「AV女優を紹介するとなると、特別に保証金が別途かかる。自分は保証金を受け取りに来た」と。
 既に数万払っていたのですが、ここで引くこともできず、さらに10万円を払って、ホテルで待っていたようです。

 しかし、待てど暮らせど誰も来ない。
 ここで自分が騙されたということに気がついたのでした。

 これで終われば、新宿でも昔あったようなぼったくり被害なのですが、池袋のぼったくりはここからが違いました。
 ホテルから出ると、全く見たこともない、若干強面の男が近づいてきて、さっきから見ていたけど騙されたんでしょうと声を掛けてきたそうです。
 その男は、騙したのは新宿のぼったくりグループだと断言し、自分であれば取り戻すことが可能であると話をするそうです。
 
 酔っていたのもあってか、その話を信じて、その男に頼むことにしたそうなのですが、そうすると、自分ではなく「兄貴が回収をする」という話をして、いかにも反社会的勢力が関係をしているかのように話をし、その兄貴を呼んだとのことでした。

 兄貴が来ると、関西の連中を通じてどうのこうの、お金がかかる、こっちも組織を動かさなければならないなどきな臭い話を並べ立て、何度もATMに走らせて、現金を引き出させたとのことでした。

 結局、相談者が支払ったお金は総額で数百万円にものぼったようです。

 詐欺の手口は巧妙化しており、電話を用いた詐欺では、今までも劇場型のものがありましたが、路上で劇場型の詐欺被害に遭うというのは新しい手口でした。
 
 同じような詐欺に遭われて弊所にご相談された方が暫く続いていましたが、その後、相談者の方が池袋に偵察に行ったところ、同じ人間が同じ場所をウロウロしていたとのことです。大胆な奴らですね。

 結局、この詐欺グループは警察に摘発されました。
 被害申告が続いていたにも関わらず、同じ場所で同じようなことをしていたのですから、当然と言えば当然ですが。

 それでもお金は返ってこず仕舞いという残念な結果となってしまいました。
 毎回、詐欺の話をする際にお伝えしておりますが、詐欺のケースではお金を渡してしまうと取り戻すのは極めて困難と言わざるを得ません。
 いかにお金を渡さないかが重要です。

 客引き全てが…とは言いませんが、客引きの話に付き合うのであればリスクを覚悟しなければなりません。
 不要なリスクを負うくらいならば、客引きにはついて行かず、自らの足と目でお店を探すようにしてください。
 というか、酔ったときは真っすぐお家に帰りましょう。

  1. 2018/08/06(月) 14:15:34|
  2. 繁華街でのトラブル
  3. | コメント:0

風俗店でのトラブルに遭遇したら


 どうも、弊所の勤務弁護士の声が、昔のジャッキーチェンの吹き替え版の声に似ており、ジャッキーと一緒に働いている気になって、勝手に興奮している40歳目前の僕です。
 その昔、私が小学生であった頃、歌舞伎町の映画館にジャッキーの映画を観に行ったのですが、周りのお客さんは外国の方ばかりで、なぜかポテトチップの袋が観客の間で回されていてご馳走になった覚えがあります。
 ジャッキーは世界を繋ぐ。

 さて、本日は、風俗店においてトラブルに遭遇してしまったらどうすべきかについてお話をしたいと思います。

 風俗店でのトラブルの相談は昔から多くお受けしております。
 一番多いのが、いわゆる本番行為のトラブルでしょうか。その次に多いのが、盗撮のトラブルになりますか。

 売春防止法に抵触するか否かについては様々な考え方があるかと思いますが、いわゆるソープランドでない限り、本番行為はご法度になるかと思います。
 それでも、性行為直前の行為にまで至る風俗店においては、一線を踏み越えようとしてしまう方がおり、本番行為のトラブルが後を絶ちません。
 当職もお店側、お客さん側、双方からかなりの件数のご相談をお受けしております。

 本日はそのようなトラブルに遭遇したお客さん側からの視点で話をいたします。

 本番行為については、事前にお店から直接禁止行為として注意を受ける場合もありますし、ホームページなどに禁止行為として通常は掲げられておりますので、キャストも基本的にはそのような要望を受け入れないという前提に立っております。

 にもかかわらず本番行為のトラブルが後を絶たないのは「キャストが拒否をしなかった」「抵抗をしなかった」という理由から、受け入れてくれると思いこむことに、多くの場合、原因があるように思います。
 (もちろん中には悪質なケースもあり、キャストを押さえつけるようなお客さんもおりますが)

 仮にキャストがその場で抵抗をしていなかったとしても、禁止行為であることには間違いなく「怖くて言えなかった」と後にキャストが言えば、トラブルに発展しかねません。
 直ちに強制性交罪に該当するとして逮捕されるといったことは少ないものの(過去に1例、警察に身体拘束されたケースがございましたが)、密室で起こるトラブルであるがゆえに、話し合いが平行線になることも多く、なかなか話し合いの場から解放されないという事態になることも多くあります。

 重要なことは、まず本番行為には及ばないということですが、仮に、欲に負け、また思い込みもあって本番行為をしてしまい、トラブルになってしまったときには、その場ですぐに解決するということについては慎重になるようにしてください。

 お店側としては、キャストの前で適当なトラブル処理をするわけにはいきませんし、また、逃げられたら最後と考えているため、出来る限り、現場で解決を図ろうとする傾向にあります。
 ホテルなどで言い合いをしながら、長時間やり合っていると、どこかで解放されたいという気持ちが優先し、相手方の言い値を払ってしまうということにもなりかねません。
 何らかの損害を与えたのであれば、その賠償をする必要はありますが、お店側の主張する損害及びその評価額が妥当なのかという点については、きちんと吟味すべきでしょう。
 その場で話をつけることには慎重になる必要があります。

 また、その場で解決を出来ないとなると家や職場に来られるのではないかというご不安があるかと思いますが、そういったご不安があるのであれば、代理人を立てることをご検討ください。
 風俗店でのトラブルがあったとき、お店側は多くの場合、身分証明書を確認しようとしてくるでしょう。
 身分証明書を出す義務はありませんが、それを見せないと帰してくれないという状況に陥ることが多くあります。
 そのような場合には、その場から警察に連絡をするというやり方のほか、弁護士に連絡をして代理人にしてしまうというやり方もあるかと思います。
 そうしてしまえば、その後の連絡は代理人である弁護士宛にすることになりますので、ご家族や職場に知られる可能性を抑えることができます。
 弊所では24時間受付で対応しておりますので、お気軽にご連絡をいただければと思います。

 今ではこういったトラブルに反社会的勢力に該当するような方が出てくるというケースはほとんどなくなりました。
 ただ、加害者的な立場に立つこと、周りに知られたくないという動機があること、反社会的勢力が背後にいるのではないかという不安はやはりあることなどから、きちんと相手方の請求を精査できず、過大な負担を負ってしまうというご相談を多くお受けしております。

 やってしまったことは反省し、何らかの責任を負うとしても妥当な範囲とするためには、冷静に対処することが重要です。
 まずは服を着たうえで落ち着き、弊所にご連絡を頂戴できればと思います。

  1. 2018/08/06(月) 12:34:17|
  2. 繁華街でのトラブル
  3. | コメント:0

プロフィール

弁護士 若井 亮

Author:弁護士 若井 亮
若井綜合法律事務所代表弁護士。二児の父。
格闘技と貧乏旅行をこよなく愛し、体力と工夫で戦うガテン系弁護士。
末っ子。

どんな案件でもご相談は初回無料でお受けしております。

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