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ママチャリで行こうぜ

ガテン系弁護士の戦いの記録

取り立てはつらいよ


 どうも、『時をかける少女』のアニメを観て、次の人生では共学の高校に通いたいなあと本気で考えている40歳目前の僕です。
 私が通っていた高校は大学附属の男子校でした。校風は自由の一言に尽き、特殊な環境で、一か八かの人間を結構な割合で輩出する学校だと思います。見回すと、激しい人生を歩んでいる連中が多いですね。私もその一人ではある訳ですが…

 さて、本日は「取り立ては辛いよ」という話をしたいと思います。

 債権回収にあたっては、相手方の資力が回収可能性に大きな影響を及ぼすことになるという話については、以前も触れたかと思います。
 残念ながら、相手方にきちんと連絡が取れ、こちらの債権の存在を裏付けるだけの理屈と証拠があっても、相手方にお金がなければ回収可能性は著しく低下することになります。
 「お金がないので払えません」と言われてしまうと、本当に困ってしまうんですよね。

 もっとも、皆様からのご相談では、相手方が「お金がないので」と言うばかりで支払ってくれない、どうしたらよいかというものが圧倒的に多くの数を占めています。
 そのような状況で「相手方にお金がないのであれば回収は無理ですね」と話していては、弁護士なんか要らないじゃないかと言われてしまいますよね。
 
 こういった事案を何とかすることはできないか、そう考えて「お金がない」と言われて平行線になった状態の事案を過去に何件かお受けしたことがあります。
 
 こういった事案ですと、借用書や契約書などは手元にきちんとある場合が多いですね。中には公正証書がある事案もありました。
 悪質な債務者となると、公正証書を作ったとしても、資産がなければ(または、資産の在りかさえ押さえられなければ)紙切れに過ぎず、逃げ続けることができると考えているのかもしれません。
 いずれにせよ、請求をするために必要なお膳立てはきちんとできているというケースが多いのです。

 また、電話をかけたり、メールを送ったりすれば、折り返しや返信が遅れることもありますが連絡は取れるというケースも多いですね。
 ただ、連絡が取れても「今はお金がなくて…」という話をされるだけで進展がないことが多いのですが。
 
 こういった事案で、資産の在りかが全く分からないとなると、後は根性しかありません。
 弁済契約書等で定めた弁済期の直前に何度も電話し、支払いの可否や経済状態を嫌というほど具体的に確認します。
 出来る限り裏付け資料を出してもらい、支払いが遅れる場合には、たとえそれが一日であったとしても入金がなされるまで催促を続けます。
 必要に応じて、相手方の自宅を訪問するなどして、定期的に経済状態の把握にも努めます。
 知らぬうちに自転車や車が新調されていたり、家族が増えていたりして、そこで発生した経済的な負担にどう対応したのかということをしつこく聞いていくうちに、今までは見えなかった金脈を探し当てることもあります。
 
 要するに面倒くさい債権者になることが必要なのです。
 債務者も霞を食って生きている訳ではなく、どこからかお金を手に入れて、それを元に生活をしている方がほとんどです。
 お金がないという状態にも様々あり、1円も余裕がないという方はほとんどいません。
 大抵は他に優先すべきものがあると考えており、その優先すべきものにお金を使うために返済に充てることができない(と勝手に思い込んでいる)ケースなのです。
 ですから、いかにして自分の優先順位を上げるかという点を考えなくてはなりません。

 また、大きなお金を貸した方は、一括か数回で返して欲しいという希望をぶつけるばかりで現実をなかなか直視できないという状況にあることがあります。
 大事なお金を貸した訳ですから、おっしゃるところはもっともです。
 また、ご自身にもご都合があるでしょう、一日も早く全額回収したい気持ちになるのは当然です。
 しかし、無理な希望をぶつけても「お金がない」(と思いこんでいる)相手から一気に回収するのは不可能です。
 債権回収の基本は1日でも早く1円でも多くです。
 たとえば少額でも返ってこない期間が長くなれば長くなるほど、回収金額のトータルは下がります。
 コツコツ事あるごとにお金を回収して、どこまで行けるか、そういう勝負であることをまずは自覚する必要があるでしょう。

 さて、面倒くさい債権者になると簡単に書きましたが、回収を経験された方であれば分かるかと思いますが、回収するほうの負担はかなり大きいです。
 毎回のらりくらりとかわす債務者の話に付き合いながら、時に攻め、時になだめ、舐められないように、追い込み過ぎないようにして支払わせるのは並大抵のことではありません。

 もし、お金がない相手からの債権回収に疲れたら、ご相談ください。
 取り立てをしながら、資産に関する証拠を保全し、回収可能性が上がるような事情の変更があれば一気に攻める、という形でお受けすることができます。
 不良債権を抱えることのストレス状況を脱し、限りある時間を楽しく健やかにお過ごしください。

  1. 2018/08/19(日) 16:09:00|
  2. 債権回収
  3. | コメント:0

お金のない相手方から債権回収はできるのか


 どうも、学校の先生に「母さん」と間違えて呼びかけてしまったことを思い出して、一人ウケている40歳目前の僕です。
 学校あるあるですが、僕が間違えて呼びかけたのは男の先生でしてね。
 二重で間違えとる。

 さて、本日はお金のない相手からお金を回収することはできるかという点について話したいと思います。

 既に債権回収の3つのポイントを説明した際にも触れましたが、相手方の資力は回収可能性に大きく影響を与える要素になります。
 一番大きい要素といっても過言ではないかもしれません。

 債権回収のご相談に来られた方には必ず伺うようにしているのですが、なぜ、相手の方は支払ってくれないのですかという質問に対して返ってくる回答のほとんどが「お金がないとのことです」という回答です。
 この「お金がない」という回答ですが、シンプルながら最強の対応と言わざるを得ないのです。
 
 債権回収を行う場合、まずは交渉での回収が考えられます。
 お金を返してといくら強く申し入れしても「金がない、ごめんね」と言われてしまうと、話し合いは平行線になってしまいます。
 もちろん、全く収入のないという方はそういらっしゃらないでしょうから、じゃあ、いつ払えるの、払えるだけでも払って、他の知人や家族の援助は受けられないの、どこかからか借りてきてよ、とアイデアをひねり出すことは出来るかもしれません。
 ですが、それらに対しても「いやあ、すぐは無理だね」と言われてしまうと、それ以上強制する手立てがありません。

 交渉でダメなら訴訟だ、相手の資産をまずは仮差押しよう、そのうえで判決を取るぞ、と次のステップに進むにしても、相手方の資力の問題はつきまとってきます。
 仮差押しようにも資産がなければができませんし、頑張って訴訟で勝訴判決を得たとしても、資力がなければ判決は紙切れにしかなりません。
 
 では、お金がないと言われたら、もう諦めるしかないのかと言われれば、そういう訳ではありません。
 ただ、発想を変える必要はあるでしょうね。
 また、ある程度のコストをかける必要もあるかもしれません。

 まず、先ほど述べたとおり、全く収入もなく生きている方というのはそう多くないでしょう。何らかの形で収入を得て、それを用いて生活をしている訳です。
 なので、一円も払えないなんてことはない訳です。
 ご相談者様の多くは、一括で返して欲しいとご要望されますが、一括とか分割回数を少なくすることに目が行き過ぎると、いつまでも支払いが開始されず、1円も回収できないという状況が続いてしまいます。
 債権回収の鉄則は1日も早く、1円でも多くです。
 もちろん、資産があればガバーっとそこを押さえに行きますが、無い以上は、取れるところから取れるだけ取るしかありません。
 
 また、相手方に将来どのような事態が起こるかは分かりません。
 相続で大きなお金が入るかもしれませんし、事業がうまくいくかもしれない、先のことは分かりません。
 ですから、自らの債権の存在を明確にし、時効などで消滅しないように注意するためにも、少しずつでも回収しながら虎視眈々と相手方にお金が入るのを待つという方法を取ることも必要になる訳です。

 もちろん、超長期間の弁済となれば、回収する立場は疲れますし、相手方も最初こそ真面目に支払っていても、途中から遅れがちになるなんてこともあるでしょう。
 ですが、お金のない相手からの回収は、根性で乗り越えていくしかない部分もあります。
 迷っているくらいならば、一円でも払ってくれと弁済をスタートしたほうが無難です。

 他方、コストをかけるのであれば、相手方の資産調査ができる場合もあります。
 弁護士による調査となると限界がありますが、資産調査に長けた調査会社もあり(当職もお付き合いをさせていただいている会社さんがあります)、様々な角度から相手方の資力の調査をしてくれます。
 思わぬ資産が見つかるかもしれませんし、無ければ無いで、根性で回収するという覚悟をすることもできるでしょう。

 以上、結論としては、お金のない相手方からの回収は難しい、というものです(なんのこっちゃ)。
 ですが、考え方を変えれば、なんであいつ返さないんだ、という長く続くストレスを軽減することは出来るかもしれません。あとは根性あるのみです。

 以上から分かるとおり、債権回収にあたっては、まずお金を渡すタイミングで、どのような事態に陥っても回収できるだけの体制をきっちりくみ上げておく必要があります。
 
 どなたかにお金を渡すときにご不安であれば、弊所にお気軽にご相談ください。
 回収可能性を高める仕組み作りに協力いたします。

  1. 2018/08/07(火) 20:28:25|
  2. 債権回収
  3. | コメント:0

債権回収の3つのポイント


 どうも、母親がポカリスエットを「ポカリス」と略しているのを聞いて、ツボにはまっている40歳目前の僕です。
 そこは「ポカリ」だろ、なんで「ス」をつけた。

 さて、本日は債権回収における3つのポイントについてお話をしたいと思います。

 債権回収の相談件数ですが、最近増えておりますね。
 詐欺の被害金の取り戻し、貸し付けたお金の回収、売買代金や賃料の回収など大小さまざまな債権回収のご相談をお受けしております。
 
 債権回収を実現するには、クリアすべき3つのポイントがあります。
 このポイントを押さえておけば、債権が焦げ付くリスクも事前に抑えることができるかと思います。

①相手方にアクセスすることはできるか

 まず、相手方にアクセスできなければ話になりません。
 そのためには、相手方がどこへ逃げようと可能な限り追跡できるだけの情報を事前にきちんと把握しておく必要があります。
 氏名、会社名、住所、電話番号、メールアドレスなどの基本的な情報のほか、家族構成、実家の住所など出来る限りの情報を収集しておきましょう。
 ご相談いただくケースの中には、相手方がどこの誰であるかも分からないというものもあります。
 こういった状況ですと、うまいこと相手方をおびき出して身元を特定するなど、本格的な調査が必要になるかもしれません。
 調査にはコストがかかりますし、結果も保証されるものではないので、出来る限り事前に多くの情報を得ておくことが重要です。
 なお、獲得した情報については、必ず裏を取るようにしましょう。
 公的記録との照合や、実際に足を運ぶなど、どのような状況になっても相手方にアクセスすることが可能になるようにしておきましょう。

②請求の理屈を証拠によって裏付けることができるか

 次に、自らが有する債権の存在を証拠によって裏付けることができるかがポイントになります。
 例えば、貸金の返還請求をする場合であれば消費貸借契約書や借用書などが証拠として挙げられます。
 上記のように書面が無い場合でも、例えば、金額や貸し借りの関係であること(見方を変えれば、あげたのではないこと)が分かるLINEやメールのやり取りでも証拠にはなります。
 こういった証拠により、自分の債権の存在が裏付けられない場合、相手方から、そもそもお金を受け取っていないとか、お金は受け取ったがもらったものだなどといった反論をされてしまう可能性があります。
 残念ながら、債権の存在を主張するほうがその存在を証明する負担を負うことになります。
 相手方がとぼけて反論をしてきたときには、こちら側で債権の存在を証明しなければならず、それが出来なければ、訴訟であれば負けてしまいます。
 そのため、債権が発生するタイミングできちんと自らの債権の存在を裏付けられるよう証拠を作成しておくことが重要になるのです。

 なお、全く証拠がない場合には諦めるしかないのかと言えば、そういうわけではありません。
 その場合は、証拠を作るという作業をしなければなりませんが、まだ出来ることは残っています。
 証拠がないならば諦めるしかないね、と他の法律事務所に言われてしまったときは、弊所にご相談ください。

③相手方に資力があるか

 最後に、相手方に返済できるだけの資力がある必要があります。
 もちろん一括で返済することができるだけの資力があればベストですが、債権回収でトラブルになっているケースでそのようなことは稀であると言えます。
 大抵は「お金がない」という理由で、返済が滞っています。
 そのため、分割でも回収できるだけの資力があるか、すなわち、将来にわたり相手方に何らかの形で継続的にお金が入る可能性があるかという点がポイントになります。

 金融機関がお金を貸すときには、与信調査を行います。
 きちんと返済を受けることができるか、あらゆる角度から検討するのですね。
 金融機関でなくとも、例えば、個人間の貸し借りでもこの与信調査の視点は重要です。

 ご相談いただくケースでは、相手方が今度大きなお金が入るからという説明をしたので貸したといった、相手方の話を鵜呑みにして大事なお金を渡してしまうというものが意外と多くあります。
 相手方が長い付き合いの友人だったから、前の職場の同僚だったから、恋人だったから、理由は様々ですが、相手方を信用する気持ちは大事にしたいものの、お金を渡すとなれば、赤の他人に対するものと同じレベルで相手方の現在及び将来の資力を見極める必要があります。
 相手方が返済計画について話をする際に、可能な限り、裏を取るようにしてください。
 事業の話をしたら、そのような事業が存在するのかという点にはじまり、ディテールについて細かく質問し、ネットや書籍を利用して裏付けを取るようにしてください。
 もし、そこまでするのが面倒であるとお考えならば、お金を貸したとは考えず、お金をあげたのだ、もう返ってこないお金であるとお考えになったほうが無難です。

 結局、債権回収のポイントをまとめると、本当に返ってくるのかという観点から徹底的に相手方を疑い、疑いを解消するために裏付け資料を集めるということになります。
 親しい間柄でやり過ぎれば多少ギスギスもするかもしれませんが、支払いが滞ってから完全に関係が悪化するよりはマシです。
 そもそも大事なお金を安易に渡してはいけません。
 
 トラブルにならないようにするためには、確実に回収できる体制をきちんとくみ上げることが重要であるということをお忘れなく。

  1. 2018/08/04(土) 22:35:26|
  2. 債権回収
  3. | コメント:0

プロフィール

弁護士 若井 亮

Author:弁護士 若井 亮
若井綜合法律事務所代表弁護士。二児の父。
格闘技と貧乏旅行をこよなく愛し、体力と工夫で戦うガテン系弁護士。
末っ子。

どんな案件でもご相談は初回無料でお受けしております。

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