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ママチャリで行こうぜ

ガテン系弁護士の戦いの記録

認知をめぐる争い


 どうも、公営のプールに遊びに行った際、帰りになぜかパンツが見つからず、水着の上に半ズボンをはいて帰ったら、自宅の洗濯機の中でその日はいていったはずのパンツが見つかるという超常現象の片鱗に触れたあの夏を思い出して、しんみりしている40歳目前の僕です。てか、はいてなかったのかよ。

 本日は、認知をめぐる争いについてお話したいと思います。

 男女トラブルは多くご相談いただいておりますが、その中でも多くの数を占めるのが、認知を請求したいといった相談や認知を求められているという相談です。
 当事者が独身同士であれば、比較的シンプルとも言える類型ですが、既婚者が関わる場合には慰謝料請求の話や離婚の話なども絡むことがあり、複雑化していくことがあります。
 本日は、当事者が二人とも独身であったケースについてお話します。

 まず、よくいただくご質問ですが、認知の請求(女性からの)はいつから出来るのかという点ですが、これは胎児段階(出生前)でも可能です。
 生まれてくるお子さんの身分の安定を可能な限り図るのであれば、胎児段階において認知を求めるということが考えられます。
 ただ、後に述べる出生後に認知を求める場合と異なり、話し合いで求めても相手方認知をしないときは調停を申し立てることはできるのですが、この調停で相手方が認知をすることを拒むと、いわゆる審判をもって強制的に認知をさせるということはできないという点に特徴があります。
 この場合には改めて出生後に認知を求める必要がある訳です。
 
 次に、出生後に認知を求める場合ですが、この場合でもまずは話し合いからスタートするのが通常でしょう。
 話し合いで認知することに決まれば、認知の届を出すことで手続は終了します。
 他方、話し合いがまとまらないときは、やはり調停を申し立てる必要があります。
 出生後の調停においては、出生前の調停と異なり、裁判所は相手方が認知を拒否しても、審判で強制的に認知をさせることができます。

 ただ、ここでも注意が必要になります。
 DNA鑑定を用いてほぼ100%生物学的な親子関係を確認できるのであれば問題はないのですが、DNA鑑定に相手方が協力してくれないときは、鑑定以外の方法をもって親子関係の存在を裏付けなければなりません。
 ここにDNA鑑定を拒否する相手方も多く、他に何ら証拠がないとなると、ここで手続が頓挫してしまい、訴訟に拠らざるを得ない可能性が出てきます。
 続く訴訟でも究極的に言えばDNA鑑定に協力する義務は相手方にはなく、一切を拒否されると(調停にも訴訟にも出頭してこないというケースもあります)、やはり鑑定以外の方法で親子関係を裏付けなければならないのですが、これは簡単ではありません。

 このように客観的に生物学的な親子関係があることが確認できれば強制的に認知を求めることができる場合があるのですが、そうでない場合にはいくつか越えるべきハードルがあることに注意が必要でしょう。

 過去に経験したケースでは協議も無視、調停も無視、訴訟にも一切出廷せずという事案がありました。
 認知請求となると、出生からかなりの時間が経過しているケースも多く(過去に日本で就業していたフィリピン国籍の女性が、当時交際していた日本人の男性に10数年経過した後に認知を求めるというケースを多くお受けしております)、証拠が少ない、記憶が曖昧である、相手方の所在が分からない、相手方が結婚しているため状況が複雑であり、スムーズに話が進まないという壁にぶつかることも多くあります。

 パートナーと結婚していれば問題はありませんが、未婚のうちに妊娠をしたときには、速やかにご相談ください。
 証拠を収集しながら、出来る限り早期に交渉を行い、お子さんの身分安定のために戦わせていただきます。

  1. 2018/08/17(金) 15:07:25|
  2. 男女トラブル
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プロフィール

弁護士 若井 亮

Author:弁護士 若井 亮
若井綜合法律事務所代表弁護士。二児の父。
格闘技と貧乏旅行をこよなく愛し、体力と工夫で戦うガテン系弁護士。
末っ子。

どんな案件でもご相談は初回無料でお受けしております。

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